4種のケアの関係性
これらの4種のケアのうちどれかが欠落していては、インクルーシブ算数・数学教育の実現は難しいでしょう。個別のすべての子どもに対して4種のケアが十分に考慮されていてこそ、インクルーシブ数学教育の具現化が図られます。またこの4つの視点のうち、発達的ケアと認知的ケアは主に子どもの個別性にかかわる個別の領域でのケアです。一方、認識論的ケアは学習対象となる算数・数学という人工物への人工物の領域でのケアです。そして、共同体的ケアは個別の子どもというよりも、子どもが所属している共同体に対する共同体の領域でのケアです。インクルーシブ数学教育の具現化に必要なこの4つの視点を図示すると次の図1のようになります。

これらの4つのケアの視点を算数・数学学習に持ち込むと、算数・数学学習はどのように変わるのでしょうか。その実例を他のページで見ていきましょう。
